二郎系ラーメンは麻薬並の中毒性がある
ちいかわって知ってますかね?あのナガノさんが描く、「ちいさくてかわいいやつ」ってかわいさとシュールさとたまに毒がある漫画なんですけど、ちなみに今度ちいかわの2巻が出るのでよろしくお願いします。
(別に関係者でも何物でもない)
その話の一つで『郎』というラーメン屋に行く話があるんですけど、ちいかわと友達のハチワレが二郎系ラーメンを食べに行く話で、最初ハチワレが意気揚々と『郎』を見つけて行こッって言うんですが、ちいかわはプルプルしながらハチワレを止めるんです。
そりゃプルりますよね、黄色い看板を見ると私もいつも迫力に気圧されます。
その姿をみたハチワレは勉強してからこよっか!と、もやしとチャルメラで二郎風ラーメン作って「こんな感じかなッ」と食べる練習してみたり、図書館かなんかのパソコン借りて、「この攻略サイト...勉強になルッ‼」と注文方法を勉強したりしてから『郎』に向かうという話なんですわ。
それを見てから二郎ラーメンに興味を持って、夜な夜なyoutubeで近所にある二郎に行ってみた系の動画を見るようになり、ついにこの間の土曜、二郎系ラーメンに行ってきました...!
中野駅から徒歩4分、黄色い外観に書かれたどデカい文字「豚山」。万が一(?)に備えて人の多い時間帯を避け、16時くらいに店舗へ向かった。店内はカウンター席のみで、緊張で覚えていないが大体10席ほどあったかと思う。
なぜだかわからないが、二郎系ラーメンは敷居が高く感じる。注文方法が通常の店舗と違うのと、どことなく一言さんお断りの雰囲気がある。
店の前に立ち、ごくりと息をのんで、予習はしてきた。大丈夫と自分を落ち着かせ、一歩を踏み出した。
店内に入ると、「「ッラッシャッセェェ‼」」と威勢のいい二人の店員さんの挨拶。顔はおびえすぎてみることができなかったが、きっと二郎系ラーメンの店員さんのことだ、無表情でバカでかい声を出しているんだろう。最初の洗礼に気圧されるが何とか持ちこたえ、まずは券売機で食券を購入する。女性・少食の人には麺が125gのミニラーメン(720円)がおすすめとあらかじめ予習してきたので、その通りに購入する。あと、汁なしが最強と見たので汁なしの食券(100円)も購入した。
「オスキナセキドウゾッ!」店員さんの変わらぬドデカボイスに導かれるままに、空いている席へ着席、高めのカウンターへ購入した食券をまるで常連を装いすっと差し出した。
「ミニラーメンシルナシカッシャマリシタァ!」
くそデカボイスが脳に響く。それと同時に自分もついに来たのだ、という実感と油とニンニクのにおいに高揚感を感じる。
水はセルフで店の奥にあるので、それをもって席に戻る。猛者たちが汗をかきながらラーメンをすするその後ろを通ると、私もついにここまで来たのか、と謎の感情になった。例のコールがかかるのを背筋を伸ばし待つこと3分、汲んできた水か半分なくなったころ、ついにその時が来た
「ニンニクイレマスッカァ‼」
『ニンニクいれますか』...これが二郎系ラーメン屋の特徴で、聞かれたらよく聞くニンニクマシマシなどの注文をするのだ。
豚山の店舗に非常にわかりやすい表が置いてあったので、これを見ながら注文すれば間違いない。ほかの二郎系ラーメン屋も注文法は同じだと思う、行ったことないから知らんけど。
「ニンニクヤサイアブラでッ‼」
「ハイッ!ニンニクヤサイアブラ‼‼‼」
店員さんに負けないよう、でかめの声で注文したら、さらにでかい声で返された。まけた。
そこからは早かった、うまくコールで来たぞ!とドキドキしていたら、目の前にラーメンのどんぶりが置かれた。
「オマタッセシマシタァ!」
これが…二郎系ラーメン‼
私はミニで頼んだよな?と錯覚させるボリューム。多分普通のラーメン屋の並くらいある。
ヤサイかすごい、なんかもうヤサイ食べてんのかラーメン食べてるのかわからなくなってくる。あと、チャーシューがぷりぷりで最高においしい…分厚いチャーシューが二枚乗っているのだが、ぷりぷりやわらかでこれとご飯だけで食べたい。
攻略サイトで見て、ちいかわたちもやっていた天地ガエシをする。野菜と麺をどんぶりの中でひっくり返すようにするのだ。麺がつゆを吸いすぎず、最後までおいしく食べられる技らしい。
その先の記憶がない…フードファイターかの如く、とにかくすすった記憶はある。
まるでそれは麻薬のように、食べることを止められなかった。あれは完全に麻薬以上に幸せドーパミンがでる物質だとおもう。
気が付いたらどんぶりは空で、最後どんぶりを返す時、初めて店員さんと目が合った。普通に笑顔だった。サンキューガッツ。
私をこのラーメンに出会わせてくれたちいかわに感謝。そして最高のラーメンを生み出した二郎もサンキューネバー。
ちなみに翌日もウーバーで頼んで食べた。おいしかった。
私は豚山中野店で食べました⤵︎